2012-11-04 モルモットの下腿骨折

こんにちは。 今日は骨折で来院されたモルモットさんを紹介します。
3ヶ月齢の雄のモルモット(シェルティー)のバッファ郎くんです。

飼主さんが仕事から帰宅すると、すのこに後肢が挟まっていて
はずしてあげようとしたら暴れて折れてしまったようです。

足を見るとぷらんぷらんでしたが、皮膚の裂傷はありませんでした。

レントゲン検査を行うと、頸骨遠位端骨折を起こしていました。

バッファ郎くんは若齢で骨も細くもろいため癒合してくれない可能性が高く、
また麻酔のリスクも高いですが飼主さんと相談の結果、
整復手術を実施することにしました。

鎮静・注射麻酔にて導入後、マスクにてガス麻酔で維持しました。

整復はキルシュナーピンを挿入しましたが、一番細いピンしか入らず 強度が低いため
また旋回防止を目的として外固定も実施しました。

げっ歯類は立派な前歯があり、ギブス固定を行うと齧ってしまいます。

そのため、創外固定を選択することが多いですが、
今回は骨折部位が遠位で創外固定を実施できませんでした。

そこで、テーピングではなく外科用アロンアルファにてアルフェンスという
金属性の添え木で外固定を実施してみました。

アロンアルファは皮膚の角質とともに脱落するようになっているため、
1~2週間ごとに追加して固定を維持しました。
6週後に外固定ははずし、無事骨折部は癒合しました。

入院室は足が引っ掛からないように水槽にし、
室温が上がり過ぎないように気を付けました。

整形外科のような疼痛が激しい手術後はなかなかごはんを食べださない子が
げっ歯類には多いのですが、 バッファ郎ちゃんはすぐにもりもり食べてくれました。

げっ歯類の骨折時にはよく起こることですが、
バッファ郎ちゃんの場合も骨折した足を自咬してしまうためエリカラー生活でした。

そのため、グルーミングができず一時期は全身脂漏性皮膚炎によりはげてかさぶただらけでした。
しかし、外固定抜去後からは徐々に治り2週間ほどで元のきれいな被毛に戻りました。
飼主さんもバッファ郎ちゃんも2ヶ月と長期戦でしたが、一緒にがんばってくれました。

ありがとう!!

入院中に食べ過ぎたせいか、今はパセリを全く食べなくなってしまったそうです。
飼主さんが新鮮なものをと自家栽培してくれていたのに・・・

バッファ郎ちゃん、パセリはビタミンCが豊富で体にもとってもいいんだよ。

ファミリー動物病院付属

エキゾチックペット診療室